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寝相が悪い原因は?治し方のポイントを徹底解説

「また寝相が悪かったね」「布団がグチャグチャだよ」など、寝相の悪さについて周りの人から言及された経験のある人は少なくないでしょう。睡眠中の無意識な体の動きは、私たちの生活や健康に意外な影響を与えているかもしれません。

今回は、寝相の悪さの原因や治し方など、快適な睡眠のための対策について見ていきましょう。

寝相の意味とは?

寝相とは、睡眠中の体の姿勢や位置の取り方を指します。一般的な寝相には、仰向け寝、横向き寝、うつ伏せ寝があり、それぞれに特徴があります。

特に「寝相が悪い」と言われるのは、頻繁な寝返りや手足を大きく広げる状態、布団から半分はみ出すような姿勢、体が斜めになって就寝時と異なる向きで目覚める場合などのことです。また、いびきをかきやすい体勢や、歯ぎしりを伴う姿勢も悪い寝相の一つとされています。

このような寝相の悪さは、睡眠の質を低下させるだけでなく、肩こりや腰痛などの身体的な不調を引き起こす原因にもなり得ます。寝返りは睡眠中の自然な動きですが、過度な体の動きは深い睡眠を妨げる可能性があるため、安定した寝相を保つことが良質な睡眠につながります。

寝相が悪い大人に見られる原因

大人の寝相の悪さには、様々な原因が考えられます。以下では主な原因について詳しく解説します。

寝室環境の問題

寝相が悪くなる寝室環境の主な原因として、まず温度や湿度の不適切な管理が挙げられます。暑すぎたり寒すぎたりする環境では、体が無意識に快適な体温を求めて動き回ることがあります。理想的な室温は18~22度、湿度は40~60%とされています。

また、マットレスや枕の硬さや高さが体に合っていない場合、体が自然と楽な姿勢を探って寝返りを打つことが多くなります。さらに、寝室の明るさも重要な要因です。カーテンから漏れる外灯の光や、電化製品のLEDランプの光は、睡眠を妨げ、体の動きを増加させる原因となります。

加えて、寝室の騒音も体の動きを誘発する要因となり、特に断続的な音は無意識的に体を動かす原因となることがあります。

寝具の問題

寝相が悪くなる原因として、寝具の問題は見過ごされがちですが、実は重要な要因となっています。まずマットレスや敷布団の硬さや柔らかさが体型や体重に合っていない場合、体が安定せず、無意識に快適な姿勢を探して寝返りが増えてしまいます。

また枕の高さが合っていないと、首や肩に負担がかかり、それを軽減しようと体が動いてしまうのです。さらに、布団やベッドのサイズが体格に対して小さすぎる場合や、季節に合わない素材の寝具を使用している場合も、寝返りが増える原因となります。

特に羽毛布団や毛布の重さや暖かさが体感温度と合っていないと、温度調整のために体が動いてしまい、結果として寝相が悪化することがあります。

体の病気

寝相が悪い背景には、様々な身体的な疾患が潜んでいる可能性があります。代表的なものとして、睡眠時無呼吸症候群があり、呼吸が止まることを無意識に防ごうとして体が頻繁に動いてしまいます。

また、首や肩のこり、腰痛などの筋骨格系の不調も、痛みを和らげようとする体の自然な反応として寝相の乱れを引き起こすことがあります。さらに、胃食道逆流症などの消化器系の疾患も、胃酸の逆流を防ぐために体が無意識的に動く原因となります。

加えて、レストレスレッグス症候群のような神経系の疾患も、脚のむずむず感や不快感から寝相が悪くなる要因の一つです。これらの症状が慢性的に続く場合は、専門医へ相談することをおすすめします。

睡眠障害

成人の寝相の悪さには、様々な睡眠障害が潜んでいる可能性があります。代表的なものとして、睡眠時無呼吸症候群があり、この症状がある人は無意識に呼吸しやすい体勢を探そうとして頻繁に体を動かします。

また、レム睡眠行動障害という、夢の内容に合わせて体が実際に動いてしまう障害も激しい寝相の原因の一つです。さらに、むずむず脚症候群による脚の不快感や、不眠症からくる寝つきの悪さ、中途覚醒の多さも寝相の悪さにつながります。ストレスや不安による精神的な緊張も、睡眠中の体の動きを活発にする要因です。

これらの睡眠障害は、適切な診断と治療により改善できる可能性が高いため、寝相が著しく悪い場合は、睡眠専門医への相談を検討することが推奨されます。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れは、寝相の悪さと深い関連があります。現代社会におけるストレスや不規則な生活習慣により、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、体は常に緊張状態となります。

特に日中の過度なストレスや夜遅くまでの仕事、スマートフォンの使用による青色光の影響で、夜になっても交感神経が優位な状態が続きやすくなるのです。その結果、体がリラックスできず、睡眠中も無意識的に体が動き続けることで寝相が悪化します。

また自律神経の乱れは体温調節機能にも影響を与え、寝ている間の体温変動が大きくなることで、寝返りが増えたり、布団を蹴飛ばしたりする原因にもなります。このように自律神経の乱れは良質な睡眠を妨げる要因となり、寝相の悪化を引き起こす重要な生理的メカニズムとなっているのです。

子どもの寝相が悪いときの原因

子どもの寝相の悪さには、発達段階や身体的な要因が関係しています。特に乳幼児期は、急激な成長に伴う体の違和感や、夜間の体温調節機能が未熟なことから、無意識的に体を動かすことが多いです。

また、日中の運動量が十分でない場合や、就寝前の興奮状態が収まっていない時も、寝相が乱れやすくなります。さらに、睡眠時無呼吸症候群やアレルギー性鼻炎などの身体的な不調、夜驚症やむずむず脚症候群といった睡眠障害も、寝相の悪さの原因となることがあります。

精神的な面では、新しい環境への適応や日中のストレス、不安な気持ちなども安定した睡眠を妨げ、寝相の悪化につながります。子どもの成長過程における一時的な現象として捉えることもできますが、日常生活に支障をきたす場合は、専門家への相談を検討することが望ましいでしょう。

寝相の治し方のポイント

寝相の悪さは、睡眠の質を低下させ、日中の疲労感や集中力の低下につながる可能性があります。寝相の悪さの原因は様々ですが、適切な対策をとることで改善できるかもしれません。

寝室の環境整備

快適な睡眠と安定した寝相を実現するためには、寝室環境の整備が重要な鍵です。まず、適切な室温は22~26度、湿度は50~60%に保つことで、体温調節をスムーズにし、過度な寝返りを防ぐことができます。

また、寝具選びも重要で、体型に合ったマットレスや枕を使用することで、体のバランスを整え、自然な寝姿勢をサポートします。光環境においては、就寝前の間接照明の使用やカーテンでの遮光により、メラトニンの分泌を促し、体内時計を整えることができます。

さらに、寝室の整理整頓や空気清浄機の使用で、心地よい空間を作ることも大切です。加えて、スマートフォンやパソコンなどの電子機器は寝室から遠ざけ、静かで落ち着いた環境を作ることで、良質な睡眠と安定した寝相につながります。

適切なマットレス選び

寝相の改善には適切なマットレス選びが重要なポイントです。理想的なマットレスは、体重を均等に分散させながら、体のラインに沿って適度にフィットする硬さが求められます。

特に重要なのは、脊椎のS字カーブを自然な状態で支えられる硬さです。柔らかすぎるマットレスは体が沈みすぎて姿勢が崩れやすく、硬すぎると肩や腰に負担がかかり、無意識的な寝返りを誘発します。体重や普段の寝る姿勢に応じて、低反発、高反発、ポケットコイルなど、素材を慎重に選ぶ必要があります。

また、マットレスの厚さは一般的に8cm以上が推奨され、へたりや変形がないか定期的なチェックも大切です。快適な寝心地を実現するためには、実際に横になって試せる店舗での選択をおすすめします。

適切な枕選び

自分に合った適切な枕を選ぶことも、寝相の改善には重要です。まず、枕の高さは自分の体型に合わせることが大切で、横向きで寝た時に首から肩にかけてまっすぐな一直線になる高さを選びます。

仰向けで寝る場合は、首の後ろにある自然なカーブ(首のカーブ)をサポートできる高さが理想的です。素材については、体圧を分散させる低反発素材や、通気性の良い天然素材、形状記憶素材など個人の好みに応じて選択できますが、特に首のサポート性能が高いものを選ぶことが推奨されます。

また枕の硬さも重要で、柔らかすぎると頭が沈みこみすぎて首への負担が増し、硬すぎると寝返りが増えて寝相が悪化する原因となります。季節や体調の変化に応じて、高さを調整できる枕を選ぶのも一つの方法です。

適切なパジャマ選び

寝相を改善するためにパジャマを選ぶ際は、素材と着用感が重要なポイントとなります。まず、寝返りの妨げにならない適度なゆとりが必要で、特に肩周りや腰回り、膝の曲げ伸ばしがしやすい設計のものを選びましょう。

素材は、季節に応じた温度調節が可能な綿やモダールなどの天然素材が理想的です。これらは肌触りが良く、汗を適度に吸収するため、寝苦しさを軽減できます。

また、ウエストゴムは緩すぎず締めすぎず、体を圧迫しない程度の調整が可能なものを選ぶことで、睡眠中の体の自然な動きを妨げません。袖や裾は体に絡まりにくい長さのものを選び、ボタンやファスナーなどの硬い付属品は最小限のものが望ましいでしょう。

医療機関に相談すべきタイミング 

寝相の悪さは日常的によく見られる症状ですが、深刻な兆候を伴う場合は、医療機関への相談を検討する必要があります。特に、激しい寝相の悪さによって日中の疲労感が強く、仕事や学校生活に支障をきたす場合は要注意です。

また頻繁な夜間の起床や、起床時の激しい頭痛、首や腰の痛みが継続する場合も専門医へ相談することをおすすめします。睡眠時無呼吸症候群の可能性を示す大きないびきや呼吸の乱れ、夜間の異常な発汗や体の痛み、不安感による睡眠障害なども、医療機関での検査が必要なサインです。

特に子どもの場合、発達障害や心理的な問題が隠れている可能性もあるため、日常生活への影響が大きい場合は、小児科医や睡眠専門医への相談を積極的に検討すべきでしょう。

寝相の悩みはまずプロに相談を

寝相の悪さによる睡眠の問題は、生活の質に大きく影響するため、専門家への相談が有効な解決策です。睡眠専門医や睡眠環境アドバイザーは、個人の生活習慣や身体状態を詳しく分析し、原因に応じた具体的な改善方法を提案してくれます。

また、枕や寝具の選び方、寝室の環境整備など、専門的な知見に基づいたアドバイスを受けることで、自己流の対策では気づかなかった改善点が見つかることも多いです。早めの相談で、より良い睡眠習慣を身につけることができます。

寝相でお悩みの方におすすめなのがねむりの相談所です。睡眠のプロフェッショナル「スリープマスター」による10分程度の丁寧なヒアリングから始まり、最新の計測機器であなたの睡眠状態や寝室環境を詳しく分析。そのデータを基に、寝具選びから睡眠習慣の改善まで、具体的なアドバイスを提供いたします。寝相の改善を通じて、心地よい朝を迎えられる毎日を。まずは気軽にご相談ください。

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