羽毛布団の洗濯はクリーニングに出すべき?洗う頻度や洗い方の注意点
大切な羽毛布団について、「自宅で洗っても大丈夫?」「クリーニングに出すべき?」と迷われている方も多いのではないでしょうか。実は、羽毛布団は適切な方法で洗濯すれば、自宅でのケアも可能です。しかし間違った洗い方をすると、羽毛の片寄りや布地の傷みなど、寝心地に影響が出る恐れもあります。そのため、専門のサービスを頼ることをおすすめします。
この記事では、羽毛布団を長く快適に使い続けるための洗濯方法や、クリーニングに出すべきタイミングについてご紹介します。毎日使う寝具だからこそ、正しいケア方法を知って、清潔で快適な睡眠環境を維持していきましょう。
羽毛布団はコインランドリーや自宅でも洗濯できる?
結論から言うと、羽毛布団をコインランドリーや自宅で洗濯できるかどうかは、製品によって異なります。耐久性のある生地を使用したりウォッシャブル仕様としたりするなど、洗濯機やコインランドリーに対応した素材の羽毛布団もありますが、形状変化や羽毛の吹き出しといったリスクがあるため基本的には避けた方が良いです。
自宅(洗濯機) | コインランドリー | クリーニングサービス | |
メリット | 費用がかからない(水道代・洗剤代のみ)好きなタイミングで洗える洗剤や柔軟剤を自分で選べる | クリーニングより安い短時間で洗える大型洗濯機で均一に洗える | プロによる確実な洗浄が期待できる羽毛の片寄りを修正してもらえる防虫・防カビ加工などのオプションを付けることもできる |
デメリット | 羽毛の吹き出しや片寄りが起きやすい家庭用洗濯機では洗浄力が不十分な可能性がある洗濯機の容量によっては洗えない | 持ち運びの手間がかかる乾燥器の高温で生地が傷む可能性がある専門的なケアはできない | 費用が比較的高い仕上がりまでに時間がかかる店舗への持ち込みが必要になる |
お使いの羽毛布団の素材や仕様がわからない場合などは、布団丸洗い専門のクリーニング業者を利用しましょう。
羽毛布団のクリーニングを検討するタイミング
一般的に、羽毛布団をクリーニングに出す目安は、5~7年に1回と言われています。頻繁にクリーニングに出すと、かえって羽毛布団を傷めてしまう原因になりますので注意しましょう。
臭いが気になるとき
汗やほこり、加齢臭などの気になる臭いは、普段のケアや自宅での洗濯では完全に取り除くことが難しい場合があります。特に寝汗をかきやすい方は、布団に臭いが染み付きやすく、時間の経過とともに雑菌の繁殖にもつながります。
さらに梅雨時期に不十分な乾燥で発生する生乾き臭や、保管中に発生するカビ臭さなども、専門的なクリーニングでの対応が効果的です。
汚れが目立つとき
飲み物をこぼしてできたシミや、寝汗による黄ばみ、化粧品の跡など、目視で確認できる汚れは、時間が経過するほど落ちにくくなります。
特に羽毛布団は生地が厚いため、家庭での洗濯では汚れが完全に落ちきらないことも。このような場合は、シミ抜きの専門技術を持つクリーニング店での処理が適しています。
布団が重いとき
羽毛布団が通常より重く感じる場合は、湿気や汚れが蓄積している可能性が高いサインです。羽毛自体が湿気を含んでしまうと、本来の保温性が失われるだけでなく、カビの発生リスクも高まります。
このような状態は家庭での対処が難しく、専用の乾燥機を使用したクリーニングで、羽毛の湿気を完全に取り除く必要があります。
ふっくら感がなくなったとき
羽毛布団本来のふっくら感が失われてきた場合は、羽毛の片寄りや劣化が進んでいる可能性があります。特に長期間の使用で羽毛が固まってしまうと、保温性が低下し、快適な睡眠を妨げることも。
このような状態では、クリーニング店での専門的な羽毛のほぐしと再配分の作業が必要です。クリーニング後は羽毛が均一に広がり、本来の暖かさとふっくら感を取り戻すことができます。
羽毛布団をクリーニングへ出す前に注意すること
羽毛布団をクリーニングへ出す前に、以下の3点に注意しましょう。
布団の洗濯表示を確認する
羽毛布団には、生地の素材や中綿の種類によって適切な洗濯方法が異なります。タグに記載された洗濯表示には、水洗いの可否や乾燥温度の制限など、布団のケアに関する重要な情報が記載されています。
クリーニング店に持ち込む前にこの表示内容を確認し、メモしておくことで、店舗での受付時に適切な洗濯方法を依頼できます。特に、デリケートな生地や特殊な加工が施されている場合は、その旨を事前に伝えておくと布団を傷めることなく清潔に仕上げてもらえます。
布団専門のクリーニング店を選ぶ
一般的なクリーニング店と布団専門店では、設備や技術に大きな違いがあります。布団専門店では、羽毛布団に特化した大型の洗濯機や乾燥機を備えており、羽毛の特性を理解した専門のスタッフが対応してくれます。
また、羽毛の補充や布団の修繕など、追加のサービスにも対応できる場合が多いため、布団の状態に応じた最適なケアが期待できるでしょう。料金は一般店より高めになるケースもありますが、布団の寿命を考えると専門店を選ぶことをおすすめします。
乾燥方法について相談しておく
羽毛布団の乾燥は、クリーニングの仕上がりを大きく左右する重要な工程です。クリーニング店によって乾燥方法が異なる場合があるため、事前に確認と相談が必要です。
特に、天日干しと機械乾燥のどちらを選択するか、乾燥時間はどのくらいかかるのか、また仕上がり具合の確認方法などについて、具体的に話し合っておくことが重要です。これにより、自分の希望する仕上がりに近づけることができ、また、仕上がりまでの期間も把握できるため、生活のプランニングがしやすくなります。
羽毛布団を長く使うために自宅でできるケア
クリーニングに出すまでの間も、自宅でできるお手入れをすることで、羽毛布団を長く清潔に保つことができます。
こまめにカバーを洗濯する
布団カバーは私たちの汗や皮脂、さらには寝ている間に出る老廃物を直接受け止める役割があります。これらの汚れが布団本体に染み込むのを防ぐため、カバーは1〜2週間に1回の頻度で洗濯することがおすすめです。特に寝汗をかきやすい夏場は、週1回のペースで交換すると、布団本体を清潔に保てます。
また、カバーを2枚用意して交互に使用すると、洗濯・乾燥の時間を気にせず、いつでも清潔なカバーを使用できます。カバーを綺麗に保つことは、布団本体の寿命を大きく延ばすことにも繋がるため、こまめな洗濯を心がけましょう。
定期的に日干しする
布団の日干しは、湿気を取り除き、羽毛の復元力を高める重要なケアです。晴れた日には15〜30分程度、布団を外に干すことで、紫外線による殺菌効果も期待できます。ただし、真夏の強い日差しは布団生地を傷める可能性があるため、朝方か夕方の涼しい時間帯を選びましょう。
雨天や花粉の季節は、室内に干す場合でも、窓を開けて風通しを良くし、扇風機などで空気を循環させることで、ある程度の湿気除去効果が得られます。また、干す際は布団全体をやさしく叩いて羽毛をほぐすと、より効果的です。
布団たたきを行う
布団たたきは、羽毛の片寄りを防ぎ、布団本来のふんわり感を維持するための基本的なケアです。週に1〜2回程度、外で布団を干す際に、専用の布団たたきや竹ぼうきで全体を軽くたたきます。この時、強くたたきすぎると羽毛や生地を傷める可能性があるため、力加減に注意が必要です。
特に布団の四隅や端は羽毛が集まりやすい箇所なので、これらの部分を重点的にたたいて羽毛を均一に広げることで、保温性を保ち、快適な寝心地を維持できます。また布団たたきの前後で掃除機をかけることで、より効果的にほこりを除去できます。
羽毛布団を洗濯するなら日本橋西川まで
日本橋西川では、「羽毛ふとんのクリーニング(丸洗い)」を行っています。現在お使いになっている羽毛布団が、「購入してから2~3年経過した」「布団の側生地の汗染みや臭いが気になる」「片づける前のお手入れ方法がわからない」などという場合には、ぜひお気軽にご相談してみてください。
超軟水とウルトラファインバブルの細かな泡の力で、羽毛へのダメージを抑えながら洗浄します。また羽毛布団の洗浄に適した洗剤と柔軟剤を使用するなど、長きにわたって羽毛布団を取り扱い熟知している日本橋西川ならではの安心感を得られます。
一般的な洗浄をしてもらえる「スタンダードコース」と抗菌抗ウイルス加工などをプラスした「プレミアムコース」から選べるので、どちらがお使いの羽毛布団に適しているか、スタッフに確認してみましょう。なお、購入してから7年以上が経過している羽毛布団には「打ち直しサービス」がおすすめです。ぜひ、ご検討ください。
※記事の中で紹介されている、製品や素材のすべては、日本橋西川ではお取り扱いしておりません。
詳しくは店頭までお問い合わせください。
※掲載写真はすべてイメージです。